クラウディレイン ただ一枚の盾
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ただ一枚の盾
もう早いものでFF11の世界を離れて4年半。


そしてMGOを始めてから1年9ヶ月になる。

最初は撃破・死亡関係なく楽しめていた。

サバイバルも、連敗しようとも楽しめていた。

だけど、もうずっと、勝てないとガッカリするし、死亡数が増えるとイライラしまくってしまう。

ウチのチームは16~17レベルくらいチームだから、いくら負けるといっても、1日の通算で負け越すことは無い。

もともとは、もっとチーム力も低くて、最大で18連敗も喫したことがある(過去ブログに記述)。

それでも楽しかった。

みんなで勝ちを求めて、1勝するまでは寝ない!!と平日にもかかわらずラストまでサバをやった日を思い出す。

俺らは今度こそ強くなったと、最近思っている。

だけど、だからこそ、今の状況にイライラするのかもしれない。

「勝つため」と思ってターゲットの運び役を自分からかってでた。

キャプチャー・レース・ボム タゲ関連の乱戦ルールは全て俺が運び役で、

それだけに相当数の死亡数が着く事もある。

自慢ではないが、おかげで勝率はグンと上がっている。

しかしそれでも、負けるときは当然あるわけで、そんなときは人一倍マイナスをつけられた戦績を残すことになる。

正直、運び役なんて援護もほとんどないし報われない。死んでばっかり。

「待ち伏せに対処できないおまえが悪い」つまるところそういうことになるのかもしれないが、

タゲ関連ルール。俺がタゲをもってる以上、俺がどこにいるのか、どこを走ってるのか、どこを目指してるのか、

敵にはバレバレなわけで、当然待ち伏せされる。それも1人や2人ではない。

3人居ても3人とも討ち取れることだってある。だけど、いつもそんなことができるわけないじゃないか。

なんで俺だけこんなにめんどくさいことやんなきゃいけないんだよ…

って、自分で決めたことなのに心から嫌になることが最近多い。

自分の立ち回りは味方を生かすだけの囮なんじゃないかとさえ思うこともあって、すごく卑屈になってしまう。

サバの後寝ようと思っても寝付けなくて、いつものように、そんなことを考えていた。

何で自分はそんな立ち回りなのか、そもそも何でそんなことを自分で決めたのか。

そんなときに思い出したのが、やっぱりFF11だった。

俺にはいろんなところでFF11の思い出が原点になってるような気がする。


俺は、FF11でナイトというジョブをメインに使っていた。

デカイ盾を持って、敵の注意をひき、一身にダメージを引き受ける役割だ。

ナイトを選んだ当初、盾役に「忍者」という選択肢はまだ無く、ナイト一択の気運だった。

最初からナイトをやろうと思って始めたわけじゃないし、EXジョブ取得を間近にするまで侍がやりたいと思っていた。

「早くおちゃむらいさんになりたーーいヽ( `Д´)ノ」なんてふざけたことを言ったりもして…

だけど俺はナイトを選んだ。

当時俺たちが運営していたLS(コミュニティ)の中で「みんな何のジョブにする?」と話し合っていたときに

「俺は暗黒騎士!」「自分はこのままシーフで」「俺ももちろん戦闘民族だぞ!」といったように、

魔導士志願を除けば前衛には攻撃役しかいなかった。

だから決めたのだ。

ナイトしかない。俺が盾になろう。

誰に請われたわけでも自己犠牲に回ったわけでもない。

みんなの前で盾になりたかった。PTで戦闘するときに、自分が盾なんだということを意識しだすレベル30過ぎから

攻撃では大したダメージ出せないけど、俺はみんなを守ってる。俺が居ないとPT成り立たないんだぜ(´∀`)ニヤニヤ

みたいな、そんな優越感の様な感情もあり、気持ちよかったし楽しかった。

だけど、ナイトに疲れるレベル50過ぎ

最初は自己満足から楽しかったナイトも、やっぱり今と同じで

「何で俺がこんな立ち回りをしなきゃいけないんだ…」

と思うようになった。

人間的に成長していないので同じところに陥ってしまうのだろうなとおもう。

ともかく、その理由としてナイトは死亡数が他に比べて多いのが事実で

もしも釣り役が失敗したまま敵を複数連れて帰ってきたり、戦闘の最中に別の敵にリンクして処理できなかった場合

敵全体の注意をできる限り引き受け、少しでも時間を稼ぎ味方を逃がすのがナイトの役割であった。

悶々としながらも、レベル60のAFフル装備を目指して毎日毎日PTプレイを続けていたある日

同じダンジョン内でフレがプレイしていることを知る。

その人はシーフをやっていて、釣り役のためうろちょろしていたので偶然見つけたのだ。

こっちもPT中なので、後で話しかけようと思っていると、そのフレが大量の敵を引き連れて逃げてきた。

いわゆる「釣りの失敗」

逃げるのに必死だったので悪気はないんだろうけど、そこには俺らのPTともう一つが戦闘中で、

そのままこっちに向かって走られたら2PT全滅の憂き目に合うところだったかもしれない。

そんな時突如1人が横から走りこんできて、インビンシプル(30秒間無敵になる代わりに敵の敵対心を高める)を含め、

アビリティを発動し敵の注意を一身に受け、前方に躍り出た。

他のPTにMPKすることになってはいけないと助けに来たフレPTのナイトだった。

いわれるまでもなく、みんなそのナイトが死ぬ前に逃げた。

敵がそのナイトを殺し、元の場所までゆるゆると戻っていったのを確認して、俺らも元居た場所に戻ったのだが、

その横たわったナイトの名前を見て「この人の名前、なんか前に見たことあるな…」と感じた。

するとその人物からTell(他の人からは見えない1対1の会話)が入る。

「これはお久しぶりですw恥ずかしいところを見られてしまいましたw」

彼はそう言った。


『誰なんだ』


しばしの沈黙を挟んで「あ!!」と思い出す。

恩知らずとは俺のような奴のことを言うのだろう。


その人は、俺がFFを始めて30分で入ったLSに所属していた人だった。

人数も多く、レベルも高く、新入りの俺にはわけのわからない会話ばかりをしていた。

だけど、MMOが初めての俺は、何の会話なのか、どこで行われてる会話なのか、一切わからず

何も気にしていなかった。

次の日インして、バストゥーク(街)のすぐ外で狩りをしていると、1人のエルヴァーンが後ろからケアルをかけてくる。

彼は当時からナイトだった。

「初めまして、LSのタカンと言います<(_ _)>」と、そんな感じの丁寧な自己紹介を受けた覚えがある。

当然チャットの仕方も知らない俺は(最初の2日はキーボードも持ってなかった)

その人から親切にチャットの種類やチャットの方法を教えてもらった。

そして「どこかいって見てみたいところはありますか?」と聞いてきてくれたのでコントローラーを使っての入力で、

「船に乗ってみたい」とお願いをして、バストゥークから出発しセルビナの港で船に乗り、

マウラの港からウィンダスまで連れて行ってもらった。

途中何度も死んでレイズしてもらったり、FF11の世界がどんなところなのか、ゆっくり丁寧に

初心者でもわかるように教えてくれた。

これはすごく難しいことで、自分の知ってる知識は「常識」と考えてしまう人間的に貧しい人には決してできない。

何がわからないすらもわからないのが初心者で「何がわかりませんか?」と聞かれても困ってしまう。

それを考えられる人だったからこそ、聞くまでもなく、噛み砕いて一つ一つ教えてくれたのだと思う。

俺がFF11に、MMOにハマッたのは、こんな親切な人に連続で知り合えたからだと思う。

街につくと競売所に案内され「ここは競売所という場所でして」から始まって、

競売のシステムもその日にちゃんと使えるように指南してくれた。

まるでチュートリアルのように「では」とおもむろに5000ギルを渡してくれて、

「装備を買ってみましょう」とそれはそれは丁寧に教えてくれたのだ。

買った装備・残ったお金のことを言うと「お祝いですw」と言ってくれた。

その間中LSチャットでは当時の俺ではわけのわからない会話が多く、

後から思うとネタバレになるようなことも平気でチャットされていた。

それを見てか「このLSにはたぶんまだ合わないと思いますので、こっちをつけてみたらどうでしょう?」

と、別のLSをくれた。

「自分が運営してるLSだから、こっちに来て」ということであれば、

『あ~親切心かと思えば自分のLSに勧誘したかっただけか』

ということになるのだけど、そのLSは、タカンさんのフレがやってるLSで、

付き合い上受け取っているだけに過ぎなかったらしい。

一緒にそっちのLSをつけて、俺が初心者であることなどをそのLSのリーダー(シャイナー)に紹介し、

まるで身内かのように骨折りしてくれた。

その紹介されたシャイナーという人も良い人だったんだけど、

やっぱり開始してすぐ「楽しみにしてたけどFF11ってこんなもんか…」

とレベル3で見切りをつけようとしていた俺に声をかけてくれて、

道中案内・システム説明までしてくれたタカンさんに知り合えたことが

FF11を楽しめた大きなきっかけなのは間違いない。

ネトゲをして、先に始めた他人からゲームの説明を受けたことのある人ならわかると思うが、

「~です」のような、丁寧な口調で説明できる人はほとんど居ない。

少しでも先に始めていると、まるで自分は大先輩であるかのように、

気が大きくなって多からずともタメ口で上から目線で偉そうに話すものだ。

あまつさえ初心者にたいして「俺はこんなことまで知っているんだぜ」ということを、

あえて初心者にはわからない言い回しで自分の「凄さ」をアピールしてくるキモいプレイヤーが多いのが現実で、

そんな中で真っ先にあそこまで親切なプレイヤーに出会えたのは奇跡だと思える。


(そんなタカンさんに紹介してもらったシャイナーさんのLSに在籍中に、野良PTで知り合った、以前に記した「戦友にも似た大親友」ガアラに出会うことになり、そこから自分たちのLSが始まる)


そんな恩人である相手の名前をすっかり忘れてしまっていた。

久しぶりに話しても、やっぱり丁寧な人だった。

「クラさんもナイトを選ばれたんですねw同志じゃないですか^^」

といってくれた。

レベルが意外にも同じだと言うことを知ると、

AF2を取りに行く予定があるので、良かったら一緒に行きましょうと誘ってくれた。

当時の俺は今以上に本当にアホで「この人は親切だから」と手伝いが必要になる度にお手伝いさんのように声をかけていた。

それでも、予定の合う限り「喜んで^^」と快く付き合ってくれた、ナイスガイだった。

レベルは同じくらいだったけど先輩であるナイトのタカンさんに

最近ナイトが嫌になってきました、死んでばっかりだし…といったような愚痴を吐いていると

タカンさんがこう言った。

「良いじゃないですかナイトw仲間を守って自分が死ぬ。こんなにカッコイイことはないです^^」
「きっとクラさんが犠牲になった数だけナイトとして磨きがかかってますよ^^」

この人はきっと聖人なんだろうと画面の前で苦笑したのを覚えている。失礼な話だ。

そんな話をしたある日、最後のAF取得のために、箱をあけるための鍵を取りに行った。

もちろんタカンさんも一緒だ。

鍵取りは「スキル上げの人も」という名目でメンバーを集めていたので、

白魔導士だからといって、必ずしも回復してくれるとはまったく限らないし

人数がいても、場合によっては半壊してしまうことがある。

そんな場合が訪れた。

取得狙いの最中に2体狩りしていたところ、モンスターの沸く位置も悪く3体・4体…とリンクした。

もう1人の優しい先輩黒魔導士フレがスリプガを唱え「後は頼むよーw」(蘇生)といって、スリプガがかからなかった敵複数にたこ殴りにされ、瞬殺された。

スキル上げメインの面子は早々に逃げようとする中、主催者でありナイトである俺は「また死ぬのか…」

と思いながらもいつものように引き受けようとしていた。

すると、前日に俺の愚痴を聞いたばかりだからか、タカンさんが俺の前に立って

アビリティ「かばう」>「インビンシプル」

を発動した。

「今のうちに^^」

と言われた。

『今のうちにあなたも逃げてください』と言っているのだ。

ナイトがナイトにかばわれて、逃げてくださいと言われているのだ。

「そんな馬鹿な」「何か違う」「俺もナイトだろ」

そんなことが一瞬で頭を駆け巡る。

そして俺のとった行動は、タカンさんの前に出て

アビリティ「かばう」>「インビンシプル」

「かばう」というアビリティを習得してから、俺が「かばう」を使ったのはそれが初めてだった。

当然、お互いかばいあったあげく、2人とも死んだのだが

「結局かばいあって2人して死んじゃいましたねーw」

と、笑い合えた。

たかが「自分が操作するだけ」のゲームのキャラだ。

だけど、そんなゲームのキャラが死んで笑えたのは本当に久しぶりのことだった。

この人はきれいごとであんなことを言ったんじゃないんだな…と納得した。

本当に仲間を生かして自分だけが犠牲になることを「カッコイイ」と思える人なのだ。

俺はことあるごとに人の生き方ややり方に共感してしまうので、タカンさんのその

いわゆる「騎士道」に感服し、真似してみようと思った。

なるほど、確かに気持ちがいいものだった。

「仲間を逃がして自分が死ぬ」それが自分の役割だと思えば

役割を果たしたとき「よくやった」と思えるようになった。

狩りで死のうが手伝いで死のうが、そんなことはどうでも良かった。

「死んだナイトが人一倍明るくしてないとみんなが楽しめないですよ」

タカンさんからの教えともいうべき言葉だ。

確かにな…

死んで「なんで俺ばっかり」「あーぁまた死んだし」

みたいにふてくされたり誰かのせいにしようとしてるような人に守られたって気分が悪い。

じゃあ最初からやるなよって思う。

自分が考えてることはそういうことだったんだと、そのときに気がついた。


自分は、仲間たちの盾になりたかったんじゃないのか?

みんなの前に立って戦いたいと思ったんじゃかったか?


死に際の努力なんて誰にも気づかれなくて良い、感謝されなくてもそれでいい

みんなが死んだことでさえも笑いにできるような雰囲気を作らなくては

それが俺の中でのナイトの役割だったのだと思う。

タカンさんのおかげで気持ちがふっきれた俺は、それからはホントに狩りであろうと手伝いであろうと

気持ちよくナイトがやれるようになった。

「気持ちの問題」些細なことのようで、とても大きい問題。

それから、LSメンバー全員との各ミッション・BC・ハクタクといったNMまで、盾役俺1人で全部やった。

本当に気持ちよくナイトを全うすることができた。

恥ずかしながら自分でも「良い盾だったんじゃないか」と思う。



およそ5年前には持っていたはずのその気持ちを、すっかり忘れていた。


「いいじゃないですかナイトw仲間を守って自分が死ぬ。こんなにカッコイイことはありません^^」


うん、俺もそう思う。だから今もナイトやってるよ。

「騎士」なんてかっこいいものじゃないけど


仲間の前に立つ、ただ一枚の盾として。

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