クラウディレイン 電車にて
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電車にて
先週起きた出来事についてまとめたいと思う。

それは9時を過ぎたあたりだったろうか、私はするべきことをやり終えて帰路についていた。

この時間帯には片田舎へ向かう電車でもどこからともなく大勢の乗客が集まる。
その日も例外なく電車は満員であった。

夕刊を読んでいる会社員は家族のために残業をして、明日の仕事のことを思いながら足を組み直す。

彼の隣に座っているOLは週刊誌に釘付けだ。

吊革に掴まっているあの学生は塾のノートを開いているが、窓ガラスに映る自分の髪形が気になって仕方がないようだ。

優先座席の女子高生は携帯を片手に絶え間なくしゃべり続ける。

今入ってきたカップルはーー余計なお世話だがーーあとどれくらい長持ちするのだろうか。

余談はこれくらいにしておこう。

わざわざあなたに伝えるべく私の指をキーボードの上で躍らせる主役は、あなたの予想通り今挙げた人々の誰でもない。

タキシードに身を包み、花束を両手に抱えた中年の男だ。

花束のお陰か、幸いにも彼は「不審者」と表現するまでもなく、「おめでたい人」で止まっている。

私が乗車する以前から私の隣の席で爆睡している「おめでたい人」は、それからまだ7駅も眠り続けた。

目を覚ました彼は、まだ完全に開かない目で○○駅と書いてある看板をまじまじと眺めていた。

きっと乗り過ごしたのだろうと思い、私は知らぬ振りをする覚悟を決め、携帯電話と向かい合う。そんな覚悟も空しく彼は私に話しかけてきた。しかし、今一度考えてみると、歪な存在が正の存在に話しかける確率よりは、同じ立場の人間に話しかける確率のほうが高いのは至極当然のことかもしれない。

話が逸れてしまったが、彼の質問は、××まであとどれくらい掛かるかという内容であった。

この「おめでたい人」は、寝過ごしたのではなく、最初から××とは反対方向へと走る電車に乗っていたのだ。

できるだけ優しくそのことを告げると、なぜか彼はそれを否定し始めた。彼によると、この電車には、駅員につれて来てもらったという。

それはとんだ駅員だと思い、どこの駅かと訪ねてみると、不思議なことに、それはここから3駅先の駅であった。

そして私は気づいてしまったのだ。
「おめでたい人」は本当に乗り間違えたのではなく、寝過ごしたのだ。

彼は一度、この電車の終点である××に到着した後、それでも尚寝たままで、車掌も確認しなかったのだろうか、折り返してここまで来てしまったのだ。

謎がすべて解けたとき、私たちは大声で笑ってしまった。
最初から歪な存在である私たちは輪をかけて乗客という役を逸脱していた。
打ち解けたところで、私はその奇天烈な仮装について問うてみた。

なるほど彼は結婚式の帰りらしい。文字通り「おめでたい人」だったのだ。そこで飲んだお酒が永い眠りへと誘ったのだろう。
結婚式から一人で電車で帰る彼は、生徒の式に呼ばれた独身教師といったところだろうか。即席の仲ではそこまで込み入ったことは聞けなかった。

私は次の駅で××行きの電車の来る乗り場を丁寧に教えて彼とお別れをした。

一人取り残された私は、どこからともなくやってきた充実感に笑みを浮かべる「おめでたい人」となっていた。

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……追記……

どうだった?これ文章うまいよねw
残念ながら、これ書いたのは俺じゃあありませんw

これは、いつも変態扱いされてきた「ターニケット」の著ですm(_ _)m

まさかこんな才能があったとはw

もう一度言います!これは「ターニケット」の作品なので、次からの俺の記事には絶対に期待をしないでください!

ターニケットの新作が出来たらまた載せたいなぁw


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