クラウディレイン クラウディレイン
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CloudyRain

※前Memory's in the rainの続き※


あれからもう今年で三度目の梅雨を越えた。

今でも一緒に居たら…なんてことを未だに考えてしまう辺りが

未練だな。

毎年梅雨を向かえ、深夜の雨音を聞きながら、これからも心切ない気持ちになるのだろうなと思う。


クラウディレイン

切なく曇った心は晴れることなく
あの夜のように降りしきる雨は、止むことは無い

これが青春時代の罪と罰

決して忘れることのない自戒の言葉



それでもなお曇りも雨も嫌いになることはできなくて

きっとそれが教えてくれた『本当の自分』なんだと思うから


クラウディレイン

心が雲ったっていい、どれだけ雨が降ったって良い
きっといつか心から、晴れた空を見上げることができる日が来るから

それが青春時代の無償の愛

あの人がくれた、愛の言葉



クラウディレイン

苦しい時も一人ではないと教えてくれた、切なくも温かい、優しい記憶



俺はこの言葉を生涯、そしてこの世界から離れていく時まで、大事に持って行くことだろうと思う。

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Memory's in the rain

※前CloudyHeartの続き※


見た目は普通の女の子だが、

頭はすごく良く、中学(250名)でも1位~5位辺り

県トップの進学校である俺らの母校(480名)でも10位を超えることはあまり無いくらい

とても頭の良い人で、ピアノも驚く程上手く、おまけにサックスも吹ける人だった。

そんな人がある日の夜電話をかけてきた。

もちろんその日も俺は楽しんでいたから、電話に出る時のテンションは高い

それとは裏腹に、すごく真面目な声で

『ちょっと話がしたいんだけど、今から会えないかな?』

と聞かれたので、

『悪いけど今そっちに居ないからまた後で戻ったら折り返す!』

そう言って電話を一方的に切った。

結局夜中までいつもの様に遊び、ドキドキしながら、スニーキングミッションのような気持ちで部屋に入り

そして

寝た。


次の日の昼休み、弁当を食べ終わり自販機にジュースを買いに行くと

たまたまその女の子と逢った。

「おはよう」と言われたから「朝じゃねーし」と返して終わったつもりだったのだが

そのままずっと目の前にいるので

(なんだこいつ…気味悪いな…)と思っていたら想い出す

「あ!折り返す!!」思わず出た言葉がそれだった。


そして彼女に注意されて、話を聞くことにすると

『もしも、今彼女が居なかったら付き合ってくれない?』

と、結局は、そういう話だった。

俺はホントに好きでも無かったし、嫌いなわけでももちろん無かったから

『まぁ、良いか』

くらいの薄い考えでokした。

言っておくが、というか前にも書いたが


俺は全くカッコイイとかいうタイプでも無ければ長所も別に無い。


それでもそういう風に言ってきたのは相手なんだから、別に良いか、という考えだった。

丁度その頃から

金に困るようになった。

そんな時に金に困らない方法を仲の悪かった兄から教わった。

当時すでに7股+αかけていた彼は、高校3年にして部屋の中にはブランド品でいっぱいだった。

DJを始めるときにはターンテーブルを買ってもらい、腹が減れば金を渡しに来るだけの女が居て、

タバコが切れたら買ってこさせる女など、いろんな種類の女を相手にしていた。

もちろんそれは兄が地元のイケメンだったからであって、俺は違う

しかし、そんな俺でも兄の教え通りに「同じようなこと」はできた。

真面目そうな見た目とは裏腹に、それからの高校生活2年間の間で(何のとは言えないが)人数は歳の数の倍を軽く超えた。

真面目そうなところをそういう信用に利用するのは本当は一番質が悪かっただろう。

しかし彼女にバレたことも3度や4度では済まなかった。

けど、俺は「おまえから言ってきたんだから俺がどうしようと関係ねえだろ」

などと言っては、謝りもせずに傷つけ続けた。

それでも別れようとしない彼女に対して、

俺は調子に乗り続けた。

そんな俺だったが

そんなバカであの人には何の+にもならない俺だったが

それでも彼女はすごく明るく優しかった。

今考えると、ずっと好きだったのかもしれない。

あの明るさと優しさに癒され続けてきたんだと思う。

彼女は、自分が勉強のことについてすごく悩んで苦しんできた人だった。

言われなくても勉強するし、ちゃんと結果も出す。

やらなくたってやり方さえ聞けばできる。

努力のできる天才肌だった。

それなのに、2位が3位になっただけで「おまえの頑張り方が足りないからだ」と怒る父親のせいで

彼女もすごく大変な思いをしていた人だった。

中学校のときにはそのせいで軽く鬱になり学校に来なくなったり、自殺したいと思ったこともあるらしい

それでも彼女は自分を捨てることなくしっかりと積み重ねているのだから

早々に自分を諦めた俺なんかと比べるべくもない。

しかし、だからこそ彼女は俺に「頑張れ」という言い回しの言葉は一切使わなかった。

そんな頃、もう高2も終わりに近づく頃、二人でいるときに真面目な話をした。

当時の俺からすると珍しかったかもしれない。

俺が心穏やかに話ができたのはそういえば雨の日ばかりだったような気がする。

その時にやっと彼女の話を聞いた。


『頑張ってる。生きてるってことはそれだけで頑張ってる証拠なんだよ。頑張りたくても頑張れない時ってやっぱりあるから、他人が無責任に言って良い言葉じゃないって思う。頑張れ!って頭ごなしに言われても、何をどう頑張ればいいかなんて教えてくれるわけでもなく、それでも他人は当たり前のようにそんなことを言うんだよ』


彼女の言葉の一つ一つを聞きながら黙っている俺に彼女はこう言う


『ねぇヒロ、本当の自分って何だと思う?無理をしてる自分?それとも、それをカッコイイと思ってる自分かなぁ?』

『無理をするのって、きっと周りが感じてる以上にツライんだよね』


そう言われて急に涙が出てきた。

人の前で泣いたことなんて無かった。

だけど、誰かに気持ちをわかってもらえることがこんなにも嬉しいことだったとは知らなかった。


悔しくて泣くのはいつも一人だった。

苦しくて泣くのはいつも一人だった。


ただ嬉しくて泣いてしまったのは、

それが初めてだった。

そんなみっともなく泣いてしまった俺を、一緒に涙を流して優しく抱きしめてくれた彼女のことがきっと誰よりも大好きだった。

いつもいつも、何があっても離れることなく

つらく苦しい時は自然に一緒にいてくれた。

とても優しく、温かい人だったから。


本当に、きっと俺が一生かけて大事にしなきゃいけない女だったんだと思う。


それからの俺は、彼女のおかげで少しずつ人間らしい雰囲気を取り戻し、

そうすると以前よりもずいぶん気楽になれた。

彼女の存在は、苦しい時だったからこそ嬉しかったわけで

気が晴れてしまえば別に彼女に対する気持ちは曖昧になっていった。


そして高校3年の冬、受験シーズン

文字通り頑張らなかった俺は、地元の大学に入学することを受け入れる。

彼女は本当に頭の良い人だったから、みんなが頭に描く名門大学は受験したところはことごとく合格していた。

それなのに、彼女が選んだ大学は、地元の大学だった。

もちろん地元の大学と言っても、俺のいる大学とはレベルが違う。

彼女の母親とウチの母親は知り合いなので、その事を母親から聞いた時、メールで

俺「おい!何もったいねーことしてんだバカか!」

彼女「いーじゃん私が決めたんだから♪」

このメールは確か今も実家においてある3代か4代前の携帯に残ってるはずだ。

そこまでしてくれた、つまり自分に『無理』までしてくれた彼女だった。

高校残りの何ヶ月間かはラストスパートのように、その時期に始めてから一番、FFにはまり込み

はまり込んだものの、卒業と同時期にFFも引退し、

大学入学までのひと月の間は二人で仲良くやっていた。

しかし、その頃からすでに複数の人とちょくちょく浮気していた俺は

大学入学と同時にお互いの都合のせいにしてさらに浮気するようになった。

4月に感づかれ『お願いだからそろそろそういうの辞めて』と言われた。

わかったわかった と返しておきながらも、暇があると浮気しようとして

退屈だなと思うと自分勝手に彼女を誘う

そんな毎日だった。

どうせ何やっても別れようって言わないだろうし、そんなバカな考えでいた。

そして6月の初め

珍しく彼女が怒っていた、今から学校だからと電話を切って講義を受けていると

メールが来る。

本気で怒ってるっていうのもすごく珍しいことだったので、

面白半分で大学の友人に見せたりもして、俺は笑っていた。


そんなある日、夜雨の降る窓の外を見ながら、

『こんなに緩く大学生活も流れていくんだな~』と思った

6月の終わり


彼女から電話がかかってくる

何気なく電話に出る俺

すごく落ち込んでいる声で話す彼女


『何回私に浮気が見つかったか覚えてる?きっと本当はその何倍も浮気してるんだろうね。私はね、一緒にいることが幸せだって感じられれば良かった。あなたに頼ってもらえるのは嬉しかったしあなたを支えたいって思ってきた。結婚だって、したくないならこの先もずっとしてくれなくて良い、自分と同じ境遇の子ができるのは可哀想だから、あなたが自分の子供ができても愛せないかもしれないって気持ちもわかるから、二人で一緒にいられるなら、子供もあなたが欲しいって心から願うまで私も子供はいらない。そう決めてた。だけど、あなたが見てるのは、あなたが一緒にいるのは、もう私じゃないんだなって思った。私は別に必要とされてなかったんだってわかったよ。だから、もう…終わりにしよう』


そんな風なことを言われた。

頭の中が真っ白になった。

考えてもやっぱり彼女無しの生活は想像できなかったから

それから自分が真っ白な頭の中で何を考えて何を言ったのか実は良く覚えていない。

たぶん思いつくことを月並みなことから関係ないことまで無様に何でも言ったろうと思う。

どれだけの時間電話していたことだろう。


笑い声の聞こえていたテレビからはいつの間にか音が消え、

あの色彩鮮やかな画面が、暗い部屋に浮かんでいた。


そして最後の瞬間が訪れる。


俺『今まで、ホントにごめん…』

彼女『ヒロ…?あんなに好きだったのにね』


最後に、泣きながらもほんの少しの悲しみを交えた笑みを加えてそう言った彼女の声と言葉が今でも忘れられない。


梅雨の雨が降りしきる深夜

一生忘れることのできない

忘れてはいけない

傷つけてはいけなかった最愛の女と別れた。


>続=CloudyRain

CloudyHeart

楽しかった思い出も

苦しかった思い出も

きっとどっちもあった高校時代

だけど投遣りな性格のせいで道を大きく外してきたのかもしれない

毎日毎日寝る以外は家にも帰らず

小学校から続く腐れ縁の友人らと毎日毎日遊んでいた

毎日毎日ゲーセンに通い、遊びに行っては万○してそれぞれの手柄を称えて笑いあったあの頃

飲めもしない酒を飲み、無○○で乗り回していたあの頃

きっと楽しかった

友人らとの生活の中で楽しくなかった思い出はあまり無い気がする


家に帰っても俺の分の食事は用意されていない

会えば会ったで父親には「貴様なんのつもりだ」といきなり殴られる

何も無いのに「なんだその目は」と殴られる

唇は切れ、顔や体にはアザを作り学校に行くことも2度や3度では無かった

その内に学校の友達からは「また喧嘩したの?」などと言われるようになり

生徒指導には呼び出され意味のわからない説教を聞かされ

中学までは俺のことを「明るくておもしろい」「頭良さそう」などなど思ってくれてた他クラスの人らにも

「おまえ最近どうしたんだ?」的な反応をされるようになり、

さすがに毎日会う同じクラスの人らからは「何も変わらんだろ」

という返事だったが、あまり顔を合わせない人からすると、会うたびに何か変わってたんだろうと思う。


それでもクラスでは人一倍騒いで

学校が終わってからは連れと騒いで


それが楽しいんだと思っていた。

親も教師も、みんながどうせそういう「落ちぶれたヤツ」として俺を見るなら

もうそれで良いんだと諦めた。

本当に自分はどうしたつもりも、どう変わったつもりも無かったから

心配されるたびにドンドン何かを無くしていく気がした。


ドンドンと、自分らしい自分が消えていく気がした。

そんなことを考えたくないから1日3時間睡眠で常に遊び続けていた。

こうやって騒いでるのが

こうやって毎日毎日バカなことばかり言い合ってるのが

正しい自分なんだと、自分に言い聞かせるように

そうやっていつの間にか変わってしまっていた自分に気づくことも無く無理をしていたんだと思う。

その内に、俺の心は曇り、いつのまにか眼までも曇っていったんだと思う。


そんな中でも、いつも変わらず話しかけ、メールしてくる他クラスの女の子がいた。

見た目は、とりわけ可愛くも、綺麗でもない、普通の子だった。


>続=Memory's in the rain

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